佐々木敦先生
新世界フェスティバルゲート内のギャラリー(?)remoにて、佐々木敦氏と
丸谷功二氏によるレクチャーを竹尾を聞きにいく。
テーマは「'90年代以降の非主流音楽〜現在とその後」
約7〜8年前、'96年頃から盛り上がり始めた電子実験音楽を紹介していくと
いう趣旨のはずが、結局両者とも現在注目しているアーティスト、地域の音源
を流しながらだらだらと喋っていくスタイルで、分かりやすい感じでした。
佐々木氏は最近は大学の非常勤講師もやっているとのことで、もっとアカデ
ミックな感じで進めていくのかと思ったけど、約10年前に東京の砧公園で行
われたUNKNOWNMIXとまったく同じスタイルだったので意外というか、むしろ
リスペクトでした。(先週見た大谷さんと同じ「自分ちスタイル」な感じ!)
個人的には、就職してやはり時間的余裕が無くなったので(金銭的にはあった
がヒップホップに興味がいっていた)、この手の音楽を意識的に追っかけてい
くのをやめたのだけれど、丁度それが'96年頃だったので新鮮な感じで話を聞く
ことが出来た。
丸谷氏はアーティストの紹介というよりも、欧米日本以外の国(第3世界という
表現)からの電子音楽の音源を紹介していた。やや見下しているような感じが
気になったが、レクチャー終盤の質疑応答〜かなり要約すると「大阪という
地域は音楽的には評価が高いのだが、ライブに客が入らないなど、マーケットが
小さいのは何故か?」という質問に対しての回答が僕的にはいい感じでした。
(同行した竹尾はかなり批判的だったが)
同じくレクチャー終盤の「電子実験音楽による感動」というテーマについての
トークが、両者ともかなり思い入れのある内容で締めくくられただけにウマい
イベントだったと思います。
とりあえず佐々木氏による雑誌FADER最新号の巻頭インタビューを飾るFENNESZ
のアルバムを聴こうと思う。あとグラスゴーのコステスみたいなひとのも気に
なった。